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鉄筋とは、コンクリートを補強するために入れる鋼材のことです。
皆さんの周りにある建物(マンションや公共の建築物)や土木工事(橋や橋げた)などに使われているコンクリートの中にも鉄筋がたくさん使用されています。
それらは鉄筋コンクリート造として構造上とても必要な役割を果たしています。
建物の最も大切な柱を鉄筋で組み終えた状態です。とても細かくしっかり鉄筋が組まれているのが分かると思いますが、これらは1本1本、職人の手で組み立てられています。
この鉄筋の周りにコンクリートを覆うことで鉄筋コンクリートの完成です。鉄筋はコンクリートの中でこのようにしっかりと建物を丈夫に支えています。
鉄筋を作っているメーカーから商社を通じて鉄筋を購入します。
購入時の鉄筋はメーカーよりトレーラーによって運ばれ、鉄筋加工場に、太さ、長さ毎に分類されたストックヤード(鉄筋を保管する場所)へと入れていきます。
元請会社より見積のご依頼を受け、期日内にお見積書を提出します。
必要な鉄筋の径や長さを算出します。
商社を通じて鉄筋を購入します。大型トレーラーで加工場に納品されます。
設計図面から現場で組み立てる鉄筋の種類、形状を算出し、鉄筋加工図を基に加工場で切ったり曲げたり加工します。
加工した鉄筋をトラックに積み込み、現場へ運搬します。
鉄筋加工材を現場に搬入します。
図面を基に鉄筋加工材を組み立てていきます。
図面通りに組み立て終えた鉄筋を自社で検査します。
鉄ということで、硬くて塊っぽいイメージはあるかと思いますが、鉄筋は鉄の棒状になっていて、細い鉄筋から太い鉄筋まで12種類の太さがあります。
細い鉄筋なら手でも簡単に曲がるくらいにしなやかな材料となっています。
建築物のコンクリートの中にある普段目にすることの少ない鉄筋ですが、構造上とても重要な役割を持っています。人間に例えるなら骨に値し、骨が丈夫であると体も丈夫というのと同じです。
鉄筋にはいろんな太さがあります
直径10mmの鉄筋(D10)
直径22mmの鉄筋(D22)
直径38mmの鉄筋(D38)
直径51mmの鉄筋(D51)
D10 | D13 | D16 | D19 | D22 | D25 | D29 | D32 | D35 | D38 | D41 | D51 |
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0.56kg | 0.995kg | 1.56kg | 2.25kg | 3.04kg | 3.98kg | 5.04kg | 6.23kg | 7.51kg | 8.95kg | 10.5kg | 15.9kg |
鉄筋コンクリートとは、「鉄筋」と「コンクリート」という2つの素材を組み合わせて1つになった工法(建築の構造)の1つです。
木造や鉄骨造に比べて耐震性や耐久性、耐火性に優れていて、今日みなさんの身の回りにある様々なものに鉄筋コンクリートが使われています。
学校やマンションやビルなどの大規模な建物、木造や鉄骨造の基礎部分、建築の分野だけでなく土木の分野でも高速道路やダムや橋を作るのに用いられ、そのほとんどは鉄筋コンクリートでできています。
コンクリートだけの建物の場合
コンクリートだけでは構造物として成り立ちません。強い力を与えてもコンクリートが割れないように、なんらかの補強が必要です。
コンクリートに鉄筋が入った建物の場合
鉄筋コンクリートとは英語で ReinForced Concreteと言って、訳すと「補強されたコンクリート」となります。これが鉄筋コンクリート造です。
なぜコンクリートの中に鉄筋を入れると強くなるのか?
鉄筋が入ってないコンクリートに強い力を加えると...
引っ張る力が作用しコンクリートが割れてしまいます。コンクリートの性質は引っ張りに弱い素材となります。
鉄筋が入っている鉄筋コンクリートに強い力を加えると...
鉄筋は引っ張る力に強い性質を持っているため、コンクリートの欠点を鉄筋を入れることで補っています。
鉄筋とコンクリートは相性がバッチリ!
引っ張りに弱い性質を持ったコンクリートを補強するために、引っ張りに強い性質を持った鉄筋を入れるということで、鉄筋コンクリートはとても頑丈になります。鉄筋って大切ですよね!